【やってはいけない不動産投資📖】要約
【やってはいけない不動産投資📖】要約
今日は、【やってはいけない不動産投資】という書籍を紹介したいと思います。
この本の著者は、藤田知也さんという方になりまして、職業は朝日新聞の記者の方になります。
新聞記者の立場を通じて、不動産投資の世界を取材された内容が凝縮された書籍となっています。
一般に不動産投資と聞けば、我々の印象はお金持ちがやる投資だと考えてしまいます。
しかし、この本の中には、ごく普通のサラリーマンが不動産業者の甘い誘惑で不動産投資を始め、
その中で苦境に立たされていく様子が描かれていました。
次に不動産業者がどのようにして、平均年収のサラリーマンを不動産投資へ誘惑するかが掲載
されていましたので、紹介します。
不動産業者の巧みな話術で、不動産投資を安易にする人の中には、お金持ちだけではなく、平均年収のサラリーマンも多くいるんだね!
1.【長期保証】で油断させる
不動産投資をするときに、不安になるのが空室になって賃料が入らなくなることです。
不動産業者は、その不安を無くすために【家賃保証】をして、空室になっても業者が家賃を
保証しますよと説明をして、相手を安心させようとします。
しかし、この家賃保証分のお金は、不動産を購入したときの購入代金に上積みされています。
よって、【家賃保証】として受け取る賃料は、自分が払った代金を還元されたに過ぎません。
2.【高利回り】と見せかける
不動産を購入するときに【表面利回り】が非常に重要になります。
【表面利回り】とは、物件の取得価格で満室時の家賃収入を割った値のことです。
この表面利回りで注意するべきこととして、不動産を取得するときは、購入代金の他に、例えば
金融機関への手数料、火災保険料、司法書士手数料等様々な費用がかかります。
そのような諸費用を加算せずに、不動産の購入代金だけで【表面利回り】を算出することで、利
回りを高く見せて、購入意欲を掻き立ててきますので、注意が必要です。
3.【今がチャンス】と錯覚させる。
日本は、長期間にわたり金利を下げる金融緩和政策がとられています。
それを口実に、不動産業者は、今が絶好の投資時期であるとあおります。
しかし、昨今、不動産の価格は上昇している状況が顕著になってきているが、賃料はずっと横ば
いのままという現実があります。
この事実は、不動産投資利回りの低下を意味します。
金利の低下というある一部のところだけにとらわれず、全体を見て判断することが重要です。
長期保証、高利回りといった表面的なメリットだけに惑わされず、中身をしっかりと理解して不動産投資をやることが重要ですね!
以上のような現実が不動産投資にはある中で、それでも不動産投資に興味をもち、やってみたいという
人のために次の4か条を覚えておいてください。
1.自分の目と足で見極めること
【家賃保証】は絶対にあてにしてはいけません。
家賃保証をつけないと売れないような不動産であることが多いです。
家賃保証を優に上回る儲けが購入価格に組み込まれていることが多いです。
家賃保証がなくても、空室になりにくい物件を自分の目と足で見極めることが重要です。
忙しくてそれが出来ないようならば、投資は諦めるべきである。
2.コストとリスクを全部洗い出すこと
業者が示した【利回り】をあてにしてはいけません。
隠れたコストやリスクを徹底的に洗い出し、より現実的な利回りを自分なに算出することが重要です。
このような努力や手間を惜しめば、投資は失敗してしまいます。
3.迷ったら必ず引き返せ
第三に、業者の言うことを決して鵜呑みにしないことが大事です。
不安や疑問があったら、完璧に解消するまで突き詰めることです。
曖昧な説明に妥協することはせず、自分自身で納得してから契約することが大切です。
4.身の丈に合った投資をせよ
投資というものにはリスクはつきものであります。
失敗する覚悟も自分の中で持っておくべきですが、その失敗は自分が引受けることが出来る範囲にする
べきです。自分の力では返済しきれない多額の借金を背負うようなことは言語道断です。
不動産投資をしようと考えている人は4か条は忘れずに心に留めておいてくださいね!
以上が、【やってはいけない不動産投資】の要約となります。
上記以外にも不動産投資に潜む恐ろしい罠が数々掲載されていますので、皆様も是非一読して頂ければ
と思います。
本日も御覧頂きまして誠にありがとうございました。